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石井泰子行政書士事務所

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Taiko Ishii Administrative scrivener office.

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親族に任せるから大丈夫 ?

2023.08.09

生家の近くに家を建て、結婚することなく、80歳を超えたAさん。

医者にかかることもなく、単身生活を楽しみ、終活に励んでいます。

自分が亡くなったら自宅不動産は隣接する生家を継ぐ甥に任せるつもりです。

でも、若い世代に面倒はかけたくありません。

葬儀・埋葬は葬儀社に見積もりを取り、喪主を依頼したい末弟に費用を預けました。

入院や介護に備えては近くに住む妹にその費用を預けました。

そのように、あっちの兄弟にコレを頼んで○○○万円、こっちの兄弟にコレを頼んで○○○万円、と渡しています。

残念ながら、何一つ、書面を取り交わしていません。渡した本人は「何のために、誰に、いくら」と覚えていても、受け取った側は「預かった」ことも覚えてなくて、「もらった」としか思ってなくて、「使ってしまった」かもしれません。

兄弟も皆後期高齢者で、いつどうなるかわかりません。長命な家系ですが兄弟のうち3人は既に亡くなり、現在の推定相続人は10人超。まだまだ増える可能性があります。

任された人が先に亡くなり、次の世代に伝わっていないと、預けたお金はAさんのモノではなく、預かっていた兄弟のモノとしか認識されないでしょう。任された方が先に認知症などになったり、思うように行動できなくなる可能性もあります。その時、Aさんの希望は叶えられるでしょうか?

親族間で「契約」なんて仰々しいことは、まるで信用していないかのようで失礼だ!と思われるでしょうが、親族間で意見が一致しない場合など、この「契約」という大義があることで託された方々が行動しやすくなるんです。託した側の願いも堂々と要求できるんです。

いつ、どの順番で、どんな最期を迎えるか、誰にも分りません。

仰々しい、面倒くさい、と言わず、対策がとれるうちに、きちんと効果を発揮する書面にしておきましょう。